2013年12月24日火曜日

足るを知る

ヤップでは、ほとんどの方が自給自足の生活をしています。先祖から受け継いだ土地を守り、ニワトリの声で起きて朝日を浴び、日が沈むと寝る準備をして、自然に寄り添った生活をしています。

ヤップにおいても近代化が入ってきているので、電気、電話、インターネットが使える状況ですが、村によっては電気、電話を使わず、昔から受け継いでいる生活をしています。

自然と寄り添い、昔ながらの生活を「困窮している」と表現されることがあるのですが、便利な国に長年住んでいると、そのようにと映るのかもしれませんが、こちらではそういう考えではありません。

日本から来てみて、島の自然と寄り添った生活に、今までの無駄な便利さと 、次々に新しいものを追い求める消費の早さを省みる日々です。


「吾唯足知(われ、ただ、足るを知る)」

龍安寺






ヤップの目覚まし時計



2013年12月4日水曜日

嵐の前の静けさ

 先日、夕焼けがとてもきれいで、今日も1日が終わるな~





 



・・・とまったりと過ごして、読書をして寝る準備にかかろうと思ってましたら、どうやら近くのランド

リーコーナーで洗濯をしている様子。「まあ、9:00PMだし、寝る頃には終わるだろう。」と思ってまし

たら、途中、乾燥機内で金属か何かがぶつかりながら周り続け、脱水の調子が悪くガタンガタン言

いながら延々深夜2時までかかってました。途中、とうとう騒音に耐えられず、意を決して見に行き

ましたが、誰もいません。

私を含め外国人が多い居住区ですので、夜更かしする方が多いのかとは思いますが、

日本でも深夜2時に音の響く洗濯はありえない!!

翌日、管理会社さんにクレームを言って、平穏な日々に再び戻りました。


2013年11月26日火曜日

風景時計♪

日本で働いている時は、仕事が遅く終わってから「ちょっと飲みたい」とお店に立ち寄って、さらに家に帰ってから「自分の時間」と称してTVを見て深夜遅くに寝る生活が多かったので、夕日など見る機会がほとんどありませんでした。


朝は朝で前日の疲れが残り、ギリギリに起きてしまったりしてましたので、朝日がとっくに昇ってました・・・


今は目覚ましがなくても朝日とともに起き、夕日が沈んで自分の時間を過ごした後寝る準備をします。


便利でスピードのある生活から離れると、あらためて自然の風景と向き合うことができます♪

ヤップの一日が始まります♪

ヤップの一日に幕が下ります。

2013年11月25日月曜日

ヤップ流 “オシャレ術”

ヤップのアクセサリーは、自然の美しい花や植物です♪

生花や植物なので枯れてしまいますが、枯れるとそっと土の上に返します。

(ヌーヌーといわれる頭につける飾りです♪)


高価なものを身につけて競い合ったり、流行に流されていろいろなアクセサリーを買う ということで

はなく、みんがが見て「きれいだな~」と思う自然のものでアクセサリーを作って、人にプレゼントを

したり、自分で身につけたりします。

また、コーヒースティックの空き袋でバックを作っていただきました♪オシャレでもあってエコでもあ

り、作っていただいた方の気持ちもとても嬉しくて、身の周りのもので自然にオシャレができるヤッ

プ流“オシャレ術”に改めて感激しております。





2013年10月30日水曜日

匠の技

カダイ村ペバイ
ヤップの 公民館(ペバイ)です。伝統的建築方法で建てられ、釘や針金をいっさい使っておりませ

ん。屋根はニッパヤシでできています。天井のロープの縛り方にも匠の技が“キラリ”と光ります。

そして、ヤップには匠の技術のトップに立つ、日本の人間国宝にあたるほどの伝統建築のマスターがいらっしゃいます。



匠のロープの技
                        

大木を切るときには、その木を切ってよいかどうか木の前に座って木と心を通わせるそうです。

木が「まだ切らないで」という場合は切る事ができません。

そのようなっこともあってか、個人的な感覚ですが、ペバイの前に行くと、ヒーリングスポットに来て

いるような心地良さを感じます。



床には日本で言う敷居にあたるような太い木の部分がありますが、

そこを踏んでは駄目だと教えていただきました。

畳の縁や敷居の件など、日本と同じ考えの習慣か何かあるのかと思ってましたら、

なぜなら、そこを枕にして昼寝などするからだそうです・・・ちょっと日本と違ってますが、

頭をのせるところに足を置くなということです。



天井です。
ヤシマットです。

                                                                  


2013年10月9日水曜日

大人の威厳

 先日の10月1日は「国際高齢者デー」でした。国連は、「高齢者の全面的な社会参加を阻む障壁を除去し、その権利と尊厳を守ることを誓うよう呼びかけます。」と発表しておりました。
 
その10月1日にヤップ島では「横断幕」が掲示されておりました。日本ではあまり話題にもなっていなかったんだろうなーと思います。誰もが年を重ねていく中、日本では、年を重ねていことに肩身の狭い思いをしてしまいます。ヤップで感じる事は、大人や高齢者の威厳です。この横断幕を見て、感銘を受けたり、今後の日本での老後を考えてため息をついたり・・・の一幕でした。



2013年10月7日月曜日

雨季でもウキウキ?!



今月いっぱいくらいは、ほとんど毎日数回の雨、雨、雨、の雨季です。日本でいうゲリラ豪雨のような時もあります。屋根が壊れるのでは?というくらいに雨が降ってきます。
そして、どんなに気をつけていても、サンダル履きの足が、なぜか、水たまりに引きつけられ、水の中に足が入ってしまいます・・・。
 気分がどんよりしても、道沿いの華やかなサンタンカの花が元気を出させてくれます。花言葉は、「張り切る」。





サンタンカ

2013年10月1日火曜日

ヤップ流おもてなし

長年にわたって、最近話題になっている「おもてなし」を心がけて仕事をしてきました。あまり話題になりすぎると、周囲で「よし!これから、“おもてなし”をするぞ!!」みたいな雰囲気になって、相手も身構えてしまうかもしれません・・・

こちらヤップでは、さりげなく旅人を心配してくれます。「喉は乾いていないか?おなかすいていないか?」とコワイ顔で尋ねてきたりします。シャイなので一見無愛想ですが、御礼をいうとニッコリ笑って「どういたしまして!」と返してくれます。
さりげない「おもてなし」は、やっぱりイイと感じます♪

ヤップのマングローブ

2013年9月22日日曜日

「隠れ家」とは・・・

 
 「○○の隠れ家」などと、「隠れ家」という言葉に心魅かれる方が多いのではないでしょうか・・・「隠れ家」に宿泊し、美味しい食事や美味しいお酒を飲んで、非日常を楽しむ目的を達成するために心魅かれるのかなーっと勝手に思ってます。

 きっと、自分を良く知っている知り合いには見られることなく、リラックスをして過ごしたい!!
でも、意外と「隠れ家」と言いながら、「隠れ家」があまりにも知れ渡っていたりしてとても混んでいてリラックスできなかったり、自分の特別の「隠れ家」なのに 、知り合いの方とバッタリそこで会ったり・・・・

 ヤップ島の中心部コロニアから車で約20分、マープのワチュラブ村があります。大自然、宿泊、アクティビティ、美味しいレストラン、プライベートビーチで思う存分ゆっくりできます。これぞ「隠れ家」!



2013年9月12日木曜日

空港が見える丘♪


 今までの海外放浪の旅で「丘」を訪れた経験は、アテネの “アクロポリスの丘”、ハワイの“タンタラスの丘”、香港の“ビクトリアピーク”などなど、どれもガイドブックに載っている観光スポットでしたが、ガイドブックには載っていない知る人ぞ知る、純朴なヤップの丘に心トキメキました♪

 ヤップでこの丘を「空港が見える丘」と紹介していただいたのですが、「樹林」、「ヤップ国際空港ターミナル」、「海」、の三位一体が素敵です♪




2013年8月28日水曜日

石貨のストーリー

カダイ村のステージに並ぶ石貨
今日は、ヤップの石貨についてお話したいと思います♪
 ヤップの石貨はキャッシュではなく、気持を表す道具とされています。お互いがギクシャクした際に“お詫びのしるし”、として贈られたりするコミュニケーションのツール、人と人を結びつける大切な役割を持っています。
石貨の多くはパラオから運ばれて来たそうです。運びやすいように形を丸くして真中に穴を開け、棒を 通してイカダに縛って浮かべ、カヌーでヤップまで持ち帰ったそうです。
 持ち帰る途中の苦労や失われた命のストーリーが石貨の価値とを上げるとのことです。
ヤップにたどり着く前に海に沈んでしまった石貨の価値も通用しているそうです。
 
 石貨はキャッシュではないですが、改めて、「お金を稼ぐということは、どれだけ大変か」、「結果が全てではなく、その過程のストーリーが最も大切だ。」
ということを心に刻むワンシーンをヤップで見る事ができます。

 

2013年8月26日月曜日

今日からブログに参加しました♪宜しくお願いいたします♪

石畳の小道「カナウォ」

 ヤップ島に住んで約1か月が過ぎました。日本では時間に追われる毎日で、眉間にシワがよったり、胃が痛くなる日々もありましたが、ヤップの穏やかな時間の中で生活するうちに、心の充実を改めて実感しております。
 
 写真は「カナウォ」と呼ばれるヤップの石畳の小道です。
この小道を歩いていると自然と心が落ち着いてきます。
この小道を歩く際には、怪しく手ぶらでは歩かずに、昔から伝えられている流儀で木の枝を持って歩くことが礼儀とされています。
 また、いつも利用している村の方が通る時には、すみやかに端に寄って道をゆずらなくてはなりません。そして、小道の両脇にある民家を覗いたりするのは失礼にあたります。
 日本の礼儀作法と通ずるものがあるなーっと感じました。
 裸足で歩くと一層心地良いです♪、